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診断方法

顧問 …………………………………

本多心身医学研究所 所長   
本多和雄

企画・監修 …………………………

OD低血圧クリニック田中 院長   
田中英高
  • 起立性調節障害 Support Group
  • 起立性調節障害の子どもの日常生活サポートブック
  • 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応
  • 大正富山医薬品株式会社

低血圧診断のための血圧測定

立ちくらみの原因が低血圧によるものか、それを確認するためには、血圧測定にコツが必要です。専門病院で行われている血圧測定の方法を紹介しますので、自宅で血圧を測るときの参考にしてください。

準備するもの

・電動自動血圧計。
・起立中にふらついても大丈夫なように椅子などの支えになるもの。
※一人ではなく、誰かと一緒に行ってください。

血圧測定の体位と回数

血圧は、どのような姿勢で、何回測るのがよいのでしょうか。


通常の血圧健診
通常の血圧健診では、座った姿勢で1、2回しか測りません。これは高血圧の発見が目的になっていることが多いからです。つまり、「高血圧ではない」ことがわかればよいのです。このような血圧測定の場合、もし血圧が高かったら、何回か測定して低いほうの値を採用します。

低血圧診断のための血圧測定

通常、血圧を測るときは、座った状態で行いますが、低血圧の診断のために測定する場合は、寝ている状態と、立っている状態の両方で、血圧・脈拍を比較する必要があります。
少し面倒に感じるかもしれませんが、正しい治療法を見つけるためには必要です。
※測定に関するご注意:医師と相談の上で行ってください。

寝たままの状態で血圧を3回測定します。

横に寝ている状態を臥位(がい)といい、
仰向けの状態で寝ていることを仰臥位(ぎょうがい)といいます。


立った状態で血圧を測ります。

立っている姿勢を立位(りつい)といいます。

低血圧の判断

1. 仰向けの状態で測定した数値と比較して、起立後(1分から10分まで)の収縮期血圧(最高血圧)が20mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が10mmHg以上低下すれば、起立性低血圧と診断されます。


2. 心拍数が120/分以上(小児では115)、または仰向けの状態よりも30/分以上(小児では35)増加すれば、体位性頻脈症候群と診断されます。

詳しくは低血圧の関連疾患を参照ください。

※診断のご注意:この測定方法では、起立直後性低血圧は診断できません。

 

上記の基準に当てはまる人は、低血圧が強く疑われますから、医療機関への受診をおすすめします。

ただし、この基準に当てはまっていても症状のない場合は、治療の対象にはなりません。

低血圧症状があるけれども、この基準ほど血圧低下がない人は、起立性低血圧の可能性がありますので、精密検査をしたほうがよいでしょう。


立ち上がった瞬間に立ちくらみを起こす場合がありますが、これは起立直後の約30秒間に強い血圧低下を起こすからです。しかし、通常の血圧測定は時間がかかるので、この30秒間の血圧低下を見逃してしまいます。

臥位 98/54

立位 94/60

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