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症状

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本多心身医学研究所 所長   
本多和雄

企画・監修 …………………………

OD低血圧クリニック田中 院長   
田中英高
  • 起立性調節障害 Support Group
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  • 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応
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低血圧に関連する頭痛

総論

頭痛にはいくつかのタイプがありますが、低血圧の人が日常経験する頭痛は、おおむね次の3つがあります。

1番目は緊張型頭痛、2番目が偏頭痛、3番目はいわゆる低血圧に非常に関連した頭痛です。

緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)

緊張型頭痛は日本においてもっとも多いタイプの頭痛です。

緊張型頭痛筋緊張性頭痛ともいい、精神的緊張が強くて頭痛が起こるということもありますが、むしろ首から肩にかけての筋肉が非常に緊張して、つまり強い肩こりのために起こることが多いようです。しかし、筋肉の緊張がどのように頭痛を引き起こすのかは、まだ正確にはわかっていません。筋肉は首、後頭部だけでなく、前頭から頭頂、側頭にも存在しますので、頭全体がはちまきで締め付けられたように痛みます。

緊張型頭痛は、朝よりも夕方に症状が強くなる傾向にあり、また同じ姿勢をずっと保っていると悪化します。

精神的に緊張しやすい人やストレスが多い人では、職場や学校でも、肩、首など頭頸部の筋肉を継続的に使っています。いわゆる肩が凝るという状態ですが、そのために筋肉がますます収縮して硬直していく、その結果、首や肩の血液の循環が悪くなり頭痛が起こるといわれています。

したがって、ストレスが原因と考えられる頭痛の場合には、緊張型頭痛が疑われます。

偏頭痛

偏頭痛は2番目に多い頭痛です。

偏頭痛の症状は、次のような経過をたどります。まず前兆として、目がちかちかしたり、ものが見えにくくなったりします。これを閃輝暗点(せんきあんてん)といいますが、そのような状態がしばらく続いてから、非常に強い頭痛が起こります。

痛みのタイプは、拍動性というもので心臓の鼓動に合わせて、ズキンズキンと痛みます。それと同時に吐き気をもよおして、激しい嘔吐を繰り返すことがあります。なかには、立っていることができずに、痛みがなくなるまで横になっている人もいます。1~2時間程度で痛みが消えることもありますが、程度によっては、2~3日続くこともあります。

偏頭痛は、ノルアドレナリンやセロトニンといった体内にある物質が関与して起こるといわれています。セロトニンの影響によって血管が拡張して起こる頭痛に対しては、血管を収縮させる薬(一般名:スマトリプタン)があります。

偏頭痛は季節によって発症頻度が違うという意見もあります。北極圏のノルウェー人は夏に偏頭痛が多いといわれていますが、その一方で偏頭痛以外の頭痛は冬になると悪くなるといわれています。

低血圧にともなう頭痛

低血圧の人は低血圧にともなう原因不明の頭痛をもっている場合が大変多いです。

低血圧症状を生じる起立性調節障害という疾患には頭痛があると、小児科医療を学ぶ教科書には書かれています。しかし、なぜ低血圧の人が頭痛になりやすいのかということは正確には今のところわかってはいません。

人間のからだは、横になっているとき以外、脳のほうが心臓よりも高くなりますので、脳の血流が少なくなります。健康な状態では、末梢の血管を収縮させ心臓に血流を戻すのですが、低血圧のため、それがうまくいかない場合、脳は血液を必要として、脳の血管を拡張するため、頭痛が起こるのではないかと推測されます。

このタイプの頭痛はズキンズキンと痛む場合もありますし、ずんっ、と重たく鈍い痛みの場合もあるようです。偏頭痛とも緊張型頭痛とも異なります。

低血圧の人は脳のなかの血管の変化以外にも、首から肩にかけての血液の循環が悪くなります。血液の循環が悪くなると肩や首の筋肉に老廃物がたまりやすくなり、ますますその部分の血液循環が悪くなります。低血圧の人の頭痛はこれらのことも関連していると思われます。

低血圧にともなう頭痛は午前中に多いようです。午後になると比較的低血圧が改善しますので頭痛も改善されます。

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